働くママの悩みとしてよく耳にするのが、「子どもとちゃんと触れ合えているのかな」というもの。実際、親と子どもの触れ合いは、人を育てるという観点からみても、とても重要なものだといわれています。子どもは、親子の触れ合いから他人とのコミュニケーションの方法を学びます。子どもにとって親は、一番身近な存在であり、頼りたい大人です。そんな親と思いや感情を共有し、しっかりと関わっていくことで、子どもは人に対するやさしさや思いやりを身につけていくのです。
親子の触れ合いで、最大級の愛情表現とされるのがハグです。ハグは子どもに安心や幸福感を与えます。この安心や幸福感は、他人に心を開き、他人を信頼する心を育てます。それに加え、ハグの触れ合いは、子どもの五感を刺激をすることにもつながります。それはつまり、心身共に発達を促すことであり、感性豊かな人間を育てるためにとても重要なことであることがわかります。
このハグの時間は、子どもの自己肯定感に大きな影響を与えます。子どもが大好きな人に愛される実感や、誰かにしっかり守られてると実感できれば、誰かに依存しない自立した心を持てるようになります。特に子どもは、親に認められたいという強い欲求を持ち合わせています。それを理解し、しっかりと受け止めてあげることが大切です。そうすることで自己愛が高まり、自分の個性を認め、のびのびと表現できる子に成長します。
とはいえ、こうした触れ合う時間をなかなか確保できないママもいるでしょう。子どもとの触れ合いは時間ではなく質が重要になってきます。何か作業をしながら触れ合うのではなく、しっかり子どもと1対1で関わりましょう。1日10分間向き合うだけで変わってきます。触れ合いの習慣として、ぜひ子どもとのハグの時間を設けてみてはいかがでしょうか。